はあ~~、お呼びですかぁ~~

白衣の堕天使のぼやき

母は強し

私の母は現在家で寝たきり生活をしている。元々精神的に不安定な人で、他人を攻撃するため、一時期精神科に入院させた事もあるが、病名は「反応性精神病」というもので、何かのキーワードで突然激高するというやっかいな病気だった。退院して認知症のグループホームに入っているときに、40度の熱を出し、迎えに行って病院に連れて行ったら、胆石が悪化して胆嚢の中に膿が溜まり、腹膜炎を起こしていて「手遅れです」と言われたのだが・・・叔父とお葬式の段取りまで決めたが、無事に回復して自宅に退院、それから精神科の薬のせいで、歩行がフラフラで何度か転倒して精神安定剤を止めてみたが、ついに肋骨骨折にもなり、ベッド上で生活させるように私が仕向けた。通常なら、なるべく日常生活が自立するようにリハビリをするのだが、私は逆を選び、おかげで仕事も続けていられる。何しろ転ぶ心配も徘徊の心配もないのだから・・。4年になるが褥瘡もできず、良好に管理してきた。
ところが今朝「ばあさんが泡吹いている」と旦那が私を起こしにきて、行ってみたら、嘔吐したものを誤嚥して呼吸が止まりそうで、意識はなかった。「吸引器があれば・・」「このまま看取りかなあ」と考えながらも「でも、このまま逝かせてしまったら、昨日作った年賀状が使えなくなる。」などどくだらない事を考えて思い直し、掃除機を口に突っ込んで吸引、胸を叩いて呼吸を戻し、「呼吸とまりそうだったら教えて」と旦那に言って自室で着替えと化粧をしてから、119番通報し、近くの総合病院へ(私の出身母校の病院)。救急処置室に入ってから30分で医師と面談「今日はどうされましたか?」うーん、なんとも頼りないなあと思いながら状況を説明、今度は看護師が「嘔吐されたんでしょうね。パジャマの後ろに黒いものがついていたの気づきませんでしたか?」と言われて、我慢の糸がプッツン!「ああ、そうですか、気づきませんでした、なにしろ、気道確保と呼吸の確保で、それどころではなかったので」と返事すると「医療関係者ですか?」と。「私、この病院の看護学校の卒業生です」と答えたら看護師の顔色が変わり「あ・・ああ、そうですか」であとは何も言えなくなった。それから2時間近くまたされ、再び医師に呼ばれた時には、母は意識も回復していたが、やや混濁しててゴソゴソとベッドの上で暴れていた。「誤嚥性肺炎を起こしていますが、他は脳も血液も何の異常もありません、肺炎は極軽いものです、入院してもする事がないので、帰っていいです」
ということで、待合で私が待ってる間に徒歩で来た3人の患者さんが次々に入院になるのをしり目に、救急車で搬送された母は旦那の車に乗せて帰った。ちょっと熱が出たが、意識がなく呼吸が止まりかけてから15時間後、自分でプリンを食べるまでに回復。すごい生命力なのか、私の処置が良かったのか(自画自賛)まあ、これで安心して年賀状出せれるわ

プリンとヨーグルト自分で食べ、話す内容もほぼもとに戻った。すごいわあ